「今日はなんぞあったか?」
「夕方前から親戚が集まった。その中に小学生と幼稚園に通う子供がいて、やけに煩かった」
「子供は元気だからな。しゃーない」
「子供の声に邪魔されて、観たいテレビも満足に観れなかった。何度叱ろうと思ったことか」
「他人の子や。そんなことしたらアカンで」
「何とか我慢した。でもな、余りに腹が立ってジロッと睨んでやった。そしたら逃げてったよ」
「なんちゅう奴っちゃ。ちゃんとお年玉はあげたか?」
「渡した。2人合わせて1万円もくれてやった」
「お! 偉いやないかい。2人とも喜んでたやろ?」
「ありがとうも言わずに袋をつかんで一目散に逃げてった」
「よく逃げる子供やな。よっぽどお前が怖いんやな」
「お年玉を渡す時、でこぴんをしてやったからな」
「そら逃げるわ。もっと優しくしたりーな」
「子供は嫌いだ。人の痛みを知らないから」
「なんじゃ、そりゃ」
「人は、悲しい生き物なのだ」
「何か訳が分からんくなってきたな。今日はこの辺でお開きや」
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