き じし やしき
木地師屋敷

豊田市中心部から北東へ進むと、標高約1,000メートルの高地に、
原生林や、野草の宝庫として知られる「面の木園地
(めんのきえんち)
があります。

この園地の湿地のそばに、この一帯を整備した際に出土した家の基礎や、
囲炉裏跡をもとに復元された、木地師屋敷がありました。
江戸時代から大正末期まで、ここで暮らし、ろくろを使って木製の食器
などを作っていた木工職人たちの住まいの一つです。

夏の午後、野草の撮影中、急な雷雨に見舞われた時のことです。
いつも開放されている玄関に入って、囲炉裏端に腰掛け、稲妻と滝のように
降る雨を眺めながら、ゆったりと雨宿りをしたことを思い出します。

この頃に、やっと手の届く価格になったデジタル一眼で撮った写真を眺めた
のも、楽しい記憶のひとつです。

この秋、久しぶりに湿地を訪れて、懐かしさに浸ろうと計画しています。


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2005年9月1
2005年9月
駐車場から上って行くと、いつも入り口が開いていて、迎えてくれました。
この頃の私には、あって当然の建物でした。


2005年9月2
2005年9月
撮影を終えて、帰る道から眺めました。
まわりに溶け込むように佇んでいます。
家の中から、木を挽くロクロの音が聞こえてきそうな昼下がりでした。


2006年12月1
2006年12月
枯れた風景を眺めたくてやって来た師走の面の木。
この時期になると出会う人もなく、冬の園地を独り占めでした。


2006年12月2
2006年12月
初冬の光景を堪能したあと、屋敷のそばで園地の管理人、佐々木さんと
出会いました。
互いの正月準備など他愛のない話をして帰路につきました。



2010年11月1
 2010年11月
 久しぶりに訪問すると玄関に板が打ち付けられていましたが、深くは考えずに、
 横を通り抜けて散策を続けました。
 このあと、帰りに裏から眺めて愕然とすることになります。


2010年10月2
2010年11月
入り口が閉じられた理由はこれでした。
崩れかけた屋根を見つめ、 時を忘れて、佇んでいました。



2010年11月3
2010年11月
屋根に生えた木は、芽を出してから3年は越えているでしょう。
屋敷は今シーズンの雪に耐えられるだろうか、と気になりながら立ち去りました。


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