デイビィの目から見た彼らは、それはもう不思議な存在だった。
始めは対立すると予想し、それはある意味正しかったのだが、
あの一件以来彼らが本気で仲互いをする雰囲気はないようだった。
むしろ、彼らはあの騒ぎを通して友人になったようで、それから数ヶ月もすると、
何をするにも一緒になって騒ぎを起こすようになっていた。そうして二人が並んでいる所を見ると、
どちらかというとジェームズの方が主導権を握っているように思えたが、
時折ジェームズがシリウスを見ながら何やら物言いたそうにしているのを見ると、
本当の所はどうなのか分からなかった。そのうちに彼らはホグワーツでは知らぬものがいないほど
悪戯好きな問題児として名を馳せることになった。
時折、デイビィもそんな馬鹿騒ぎに加わることがあった。暇を持て余しながら部屋で寛いでいる時
などに「おまえもどうだ?」と誘われると、ホグワーツにきて以来すっかりなりをひそめていた
悪戯好きな彼の性質が顔を出し、少しだけ、といいながら散々遊び散らし、
彼らと同じように先生に怒られ、罰を受けた。大抵は罪の無い悪戯だったが、
さすがに暴れ柳の枝にあたって失明しそうになった時は少々反省した。
彼らも本気でデイビィの心配をし、そして彼が平気だとわかるとほとぼりが冷めた頃にまた遊ぼう
と笑いながら誘われた。
この頃にはデイビィは彼らを妬む気持ちはほとんど持っていなかった。もちろん羨みはしたが、
それはどす黒い妬みの感情とは別のものだった。彼らはそれぞれ孤高だった。
圧倒的にランクの違う人間には嫉妬心は抱きにくいものだとデイビィは知った。
だから、羨んでいる当の本人達がその感情に絡め取られていると気付いた時には、
自分のような平凡な人間があっさりと乗り越えられた壁を彼らが持て余している事に、
不思議な気持ちになったのだった。
あれは飛行訓練の授業の時だった。まだ箒のコントロールも覚束無い生徒が多いなか、
ジェームズは初回の授業からあっさりと箒を乗りこなし、訓練を始めて何ヶ月か後
にはすでに体の一部であるかのように自在に乗りこなしていた。
彼の飛行技術は芸術的だった。教わる前から飛ぶことを知っているようだった。
実際コツを教えてくれという級友に彼は少し首を捻った後に「知らない。分からない。
息をするのと同じように自然に出来たんだ」と答えた。つまり彼には天性の才が備わっていたのだ。
それを疑う者は誰一人としていなかった。そして、大半の生徒が、
ジェームズに追いつこうと考える事すらしなかった。
デイビィが気付いたのは偶然だった。
いつ見ても芸術的としか言いようのないジェームズの飛行に他の生徒と同じ様に目を奪われ、
うっかり手にあった箒を落としてしまったのでそれを拾おうとかがみこんだ。
そして彼に気付いたのだ。
「シリウス?」
見上げた先には他の生徒と同じようにジェームズを凝視しているシリウスがいた。
しかし、それを見るシリウスの瞳は常になくぎらぎらと輝き、
こみ上げる何かを堪えているようだった。それは憎しみの表情に似ている、
とデイビィは思った。何かとても遠い存在を見ている何かに似ていた。
少なくともこの瞬間、シリウスがジェームズに抱いていた感情は友情などという綺麗なものではなく、
もっと暗い何かコントロールの効かない種類のものだった。
「ああいう奴はいるんだな」
空から視線は外さずにシリウスは独白するように言った。
押し殺そうとしても零れる苦々しい響きは普段の彼からは想像がつかない感情を響かせていた。
「妬ましいのか?」
自分も空を見上げながら問うと、シリウスは視線だけを数秒デイビィに向け、
またすぐに空へと戻した。
「分からない。そうかな?‥‥そうかもしれない。今はあいつを叩きのめしたい気分だよ。
あんな、あれほどの _________________ 」
すっと眉を寄せて言葉の続きは口の中へと消えた。
だがデイビィには彼の言いたい事が痛いほどよく分かった。
あまり周囲は気付かなかったが、デイビィがシリウスと友人になってから知った事が幾つかあった。
彼が見かけによらず努力家だということもその一つだった。
確かに彼は要領よく何でもこなしていたが、そこには決して能力だけに頼らない本人の努力があった。
それは多分、同学年の誰よりも必死で切実なものだった。
しかし、それ程の努力を持ってしても、追いつけないものはある。
生まれついての資質だけは本人の努力ではどうにもならないものだ。
例えばそれが自分のような者なら、日々が挫折と妥協の繰り返しの平凡な人間なら、
諦める事も出来るのだろう。越えられない壁を日常で知る者なら大して
苦悩もせずに受け入れることも出来たのだろう。
だがシリウスの生き方はそうではないとデイビィは考えた。
彼の人生は今まで挫折を知らなかったのだ。
ふと、前にジェームズが似たような事を言っていたのを思い出した。
彼の傲慢さはそこにあるとジェームズは言っていた。
ならばシリウスは変わるのかもしれないとデイビィは考え、そして唐突に、
今の彼が昔の自分と同じ立場にいるのだと知った。
「いい気味だな、シリウス」
「何?」
嫉妬で身を切られる気分はどうだ?
だが、デイビィは今はもうそれだけの感情でない事を知っていた。
「でも応援している。これでもあんたとは友人のつもりだから」
「‥‥何が?」
「分からなきゃいいよ」
教える気はない、とデイビィは突き放した。
教えない理由は優しさからであるという事は、気恥ずかしくてとても言えたものではなかった。
その日は寝苦しさからか、深夜に目がさめた。
たぶん夏に入る前兆のような熱を含んだ気候のせいだろう。
暑いと言い切るには些か生ぬるい気温だったが、肌で感じる夏の暑さ独特の圧迫感はゆっくりと
ホグワーツを包んでいた。比較的緩慢な気候変化の土地に住んでいたデイビィは
ホグワーツのような極端な季節の移り変わりをする場所での夜は苦手だった。
神経にぴりぴりと纏わりつく不快感は寝入り端までうっすらと漂ったまま消えない。
慣れない季節の変わり目に多少不眠ぎみになっていたせいもあり、
一度目が冴えるともう一度寝付くことはなかなか難しかった。
談話室に足を運んだのは気まぐれな思いつきだった。普段は人の気配の絶えないそこは、
今は静まり返っているのだろうと考え、そういう場所へ行ってみるのも面白そうだと思った。
見慣れた景色が異質なものに変わっているのを見るのがデイビィは好きだった。
夜という特別な時間に人の絶えた場所へ行くというのはデイビィの好奇心をいたく刺激した。
長い階段を下り、カツンカツンと小さく足音を立てながら談話室に行くと、
そこは想像通り昼間とは全く違った空間が広がっていた。雲のせいで月もぼんやりとしか見えない
風景。ほとんど光の入らない暗い室内。静かで音の無い世界。
しかし、一つだけデイビィの予想していないことがあった。
そこにはすでに先客がソファーに体を弛緩させて体を肘掛にもたせかけていた。
見慣れた黒髪が薄い月明かりで浮かび、普段は輝いている瞳は億劫に半眼だけ開いていた。
「ジェームズかい?」
声を掛けると彼はゆっくりと頭を上げてデイビィを見た。
しかし、普段の溌剌とした面影はなく、何かにひどく疲れているように見えた。
昼間の彼を見ていなければ長い間病気でも患っていたのかと勘違いしたことだろう。
カランと音がして、彼の手から長い円筒形をした何かが滑り落ちた。
音からするとそれはガラス壜のようだったが、まだ暗闇にはっきりと慣れてない目はそれが
何かを認識するのにしばらくかかった。
「これ‥‥飲んでたのか?」
ころころと転がった壜を取り上げると、デイビィはラベルを見て訝しげな声を出した。
ジェームズは隠そうともせずに、そうだと答えた。
そしておもむろに机の上にあった同じような壜を手にして壜に直接口をつけ、一気にのみ干した。
トクトクと音がして彼の喉が数回動き、強いアルコールを嚥下した。
しかし、それ以上はどう傾けても壜からは液体は流れ落ちず、
空になった壜を気だるそうな動作で床へと転がした。
よく見ると床にはそうやって彼が散らかしたと思われる壜が数本転がっていた。
これを彼一人で開けたのだろうかと考えたデイビィはぎょっとして
ジェームズをまじまじと見やった。
「何か用?」
視線も合わせずにジェームズが問う。いや、別に、と何やら気まずい気分になりながら
答えたデイビィだったが、かといってそのまま彼を放って部屋へと引き返す気にもなれなかった。
ジェームズは何かおかしい。
彼は真面目な生徒とは言い難い人物だったが、かといってこんな誰が来るかも分からないような
不用意な場所で前後不覚になる程飲んだくれるような人間ではない。
ジェームズの勝手でいながらどこか筋の通ったところは、目の前の彼とはあきらかに違う。
「そういえば、シリウスには気付かれないのか?」
ここしばらく彼と常につかず離れずの距離にいた人物を思い出す。
意外に敏い彼の事だから、バレないわけはないと思ったが、
ジェームズはあっさりと首を横に振った。
「今はいない」
「ああ、また‥‥」
デイビィは納得して首を縦に振った。
シリウスの夜遊びはすでに他寮の生徒にも伝わるほど有名だった。
軽薄そうな外見に違わず彼も随分と遊び好きで、いつ頃からか「学生らしい」
とはとても言えない生活をおくるようになっていた。昔の淡い初恋の事を思い出した
デイビィは苦々しい気分になりもしたが、シリウス本人は何が悪いのかという
自覚はまるで持ち合わせてはいないらしく、それを知った時には怒るより呆れたものだった。
これでは敵も多かろうと思った通り、恨みを買う事も多いようだったが、
それは別れた女生徒よりも、むしろ彼女達に思いを寄せていた者達である事を知り、
それならそれで悪くはないかと思うようになった。人の色恋沙汰には口を出す事は得策ではないと
デイビィは知っていた。だから彼がそうとう困った自体に陥るまでは傍観者に徹するつもりだったし、
実際シリウスは上手くやっていた。おそらく、誰もがそう考えていたのだろう。
つまり、シリウスの夜遊びは半ば黙認されたようなものだったのだ。
フラリとジェームズがソファーから立ち上がろうとし、足をもつれさせてソファーに倒れこんだ。
ああ、くそう、と小さく悪態をついたジェームズは大きく溜息をついて左手で両目を
覆うようにしたまま俯いた。
「何か‥あったのか?」
声を掛けるとジェームズは力なく首を横に振った。
しかし、到底納得できないとデイビィが食い下がると、しばらくしてから声を殺して笑い出した。
ジェームズの両肩が震え、口元に笑みが浮かぶ。
だが、それは普段見るような明るいものとは程遠い笑い方だった。
「一度失ってしまった矜持はもう一度戻るものだろうか?」
ポツリと呟くようにしてジェームズの声が暗闇に響いた。
「なに?矜持?」
問い返すとジェームズはこくりと一度頷き、そして両目を覆っていた手をそっと外した。
露わになった双眸は先ほどとは違いはっきりと見開かれていた。
その瞳に湛えられた光を見たデイビィは、ジェームズが泣き出すのではないかと思った。
ジェームズの大きな瞳から普段の過剰な程の自信は跡形も消えうせ、
代わりに諦めにも似た深い憂いがあった。デイビィが返事を返せないでいると、
ジェームズはまた瞳を億劫そうに半眼にすると、全身の力を抜いて再びソファーへと倒れこんだ。
「僕は力の支配がどれほど圧倒的なものかを知っている。
だから生きてゆくためだと言い聞かせてそれに屈したりもした。
いずれすべての束縛を断ち切るつもりでの決断だった。そういう風にしか選択する事が出来なかった。
だから僕はそうしたんだ。後悔はない。死ぬよりはずっといい」
淡々とした口調でそこまで言うと、ふいに顔を上げてどこか夢見るような表情を見せた。
「それでね、僕はもうすぐ失ってしまったものを取り戻すよ。
そして今まで諦めて手放してきた僕のものを全部取り返すんだ。
僕はね、そうすればすべてが上手くいくと思ったんだ。
無くしたものを取り戻せば同じようになれると思ったんだよ」
ああ、でも。とジェームズは喉の奥から苦しげに搾り出すような声を出した。
「でも‥‥でもね、最近それでは遅いのではないかと考えるんだ。
もしかしてそれは今さら無駄な事なんじゃないだろうかと考えるんだ。なぁ、デイビィ。
もしかして、一度手放してしまった誇りは二度と同じカタチでは戻らないのではないだろうか?
似た風に見せかけて以前とは全く異質な何か別のものになってしまうのではないだろうか?
例えばそれは他の違うもの‥‥‥一度も屈する事のなかった尊いものの前では
決して同等にはなれないんじゃないだろうか?価値の無い、
無益なものにすぎないんじゃないだろうか?本当は、
求める事すら憚られる卑しい行為なんじゃないだろうか?」
「ジェームズ‥‥」
「なのに僕はそれが欲しい。ずっと望んでいるんだ。
自分には手の届かないものだと知っても止められないんだよ
_________________ ねぇ、それは何て浅ましい事なんだろうね‥‥」
「誰かを‥好きになったのか?」
デイビィが問うとジェームズは眉根を寄せ、苦々しい表情をした。
そしてしばらく逡巡した後に消え入りそうな声でそうだと肯定した。
しかし実際のところ、デイビィにはジェームズの思い悩んでいる事が分からなかった。
自分などから見ればジェームズは才覚も人望もあり、前途に迷いなどあるとは思えなかった。
何かに屈したと彼は言ったが、そんなに彼を自暴自棄にさせるようなものなのだろうか。
少なくとも、ホグワーツでは屈辱に甘んじなければならない事などないはずだ。
「誰もジェームズには敵わないよ。ここを卒業する頃にキミは屈指の魔法使いになっているだろう。
何だって可能さ」
それは本心からの言葉だったが、ジェームズは納得したような素振りは見せなかった。
黙って、再びデイビィが重苦しく感じる沈黙を落とした後に、疲れたように首を振った。
「僕にとって僕の力なんてものは、ただそれを行使すれば現状をいくらか改善できるから
利用するだけのモノなんだ」
「そんな風に言うなよ、他の生徒が聞いたら怒るよ?」
特にシリウスなどには聞かせられないセリフだなと言うと、
ジェームズは「そうなんだ」と少しだけ明るさを取り戻して笑った。
そして諦めたようでもあり、足掻くようでもある不思議な声音でデイビィを
芯から震えさせる言葉を告げた。
デイビィ・ガージョンがホグワーツの学生だったのは今から十年近く昔の事だった。
彼は自室のソファーに座りながら、世間の歓喜に満ちた騒ぎとはまったく別の静寂に
身を浸していた。
外を歩けば誰に出会っても心からの安堵と喜びの声を聞くことになるので、
彼はほぼ丸一日自室に閉じこもったままだった。今は何も聞きたくはなかった。
喜びの声はもちろんの事、慰めの言葉だって聞くのはごめんだった。
もちろんこうして安全を手に入れた事に対する不満はない。つい数日前まで誰もが命の危険を感じ、
恐怖と戦っていた事を思い出せば、今ある安堵は誰にとっても、
もちろんそれはデイビィ本人にとっても歓迎すべきことだった。
しかし、今の彼は到底そんな気分にはなれなかった。
読んでいた新聞を手荒く放り出すと、デイビィはソファーに深く持たれ込んだまま
友人の死を悼んだ。
彼が命を狙われているのは知っていた。
彼ほどの魔法使いなら当然狙われるだろうと思っていた。
だが、デイビィは何の根拠もなく平気だと思っていた。狙われているとは聞いても、
まさか本当に彼に降りかかる災厄だとは実感として捉えられなかった。
死の知らせを聞いた時の衝撃は言葉では言い表せない。彼とは学生時代のほんの一時期
友人だっただけで、今ではほとんど疎遠になっている相手だというのに、
デイビィは彼の死に深く打ちのめされていた。
そして今日、彼の死に関係あるに違いない人物が逮捕されたという事実を知り、
彼の死の知らせを聞いた時と同じ程の衝撃を受けたのだった。
信じられないというのが本音だった。デイビィの記憶にある学生時代の彼らからは
到底考えられなかった。確執はあったにせよ、彼らは確かに友人であったはずだし、
それなりの友情も築いていたはずだった。デイビィはそれを信じていたし、
それは彼らを知る誰もが思っていたことでもあっただろう。
確かなものだったのだ。不確かなものばかりのこの世界の中で、
彼らの友情は揺らぎない格とした数少ないものだったのだ。
それは全くの他人であるデイビィですら疑いなく信じられる程に、誠実で尊いものだった。
「それとも僕がそう思っていただけなのか?」
今ではそれすらも分からない。
デイビィはふと昔に聞いた言葉を思い出した。今ではいつだったのかもはっきりとしないが、
人に弱音など吐いたこともない彼が、らしくなく打ちのめされて本音を見せた瞬間が脳裏を過ぎった。
自分を浅ましいと泣いていた彼を思い出した。そう、確かに彼は泣いていたのだとデイビィは思った。
当時は気付かなかったが、彼はあの時泣いていたのだ。
涙を流すという直接的な表現でこそなかったが、彼は何より深く傷つき泣いていた。
あの時自分は彼に何と言ったのだろうと考えたが、
少なくとも彼の力になれる言葉は掛けてはやれなかったはずだ。
最後に、彼が言った言葉がそれを肯定している。他の記憶が薄れていく中で、
その声音だけは今でも鮮明に記憶に焼きついて離れない。
「いずれこの力は僕を破滅させるだろう」
小さく声に出して彼のセリフをなぞった。
その記憶が持つ不思議な色は記憶の奥底から消えることなく根付き、今に至る。
不吉な予言のような台詞はそれを聞いた何年も昔からずっとデイビィの傍にあり離れなかった。
死んでしまった友を思い、何か自分に出来ることはあるだろうかと考えたが、
すべてが手遅れだと自覚するだけだった。
今はもうただ、彼の眠りが安らかである事を祈るより他はない。
他の誰も彼に対してそれ以上の事など出来るはずもないのだ。
目頭が熱くなり片手で眉間を押さえる。そして自分の記憶にある昔の彼らを思い出した。
そういえば初めて彼らと係わり合いを持ったのは自分の淡い初恋の終わりの時だったと
おぼろげな記憶の中から掬い出した。彼女は今頃どうしているのだろう。
ホグワーツを去ってからは所在すら知らない。ならばせめて当時の事を思い出そうと記憶を探る。
胸を焼く失恋の記憶すら今のデイビィには甘く懐かしい思い出だった。
だが不思議な事に、蘇ってくるのはいつも楽しそうに笑っていた彼らの記憶ばかりで、
あれほど大切に想っていたはずの彼女の事はどうしても思い出せないのだった。
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