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作成日 25/5/2021
若林山(ジャクリンザン) 円楽寺(1515年建立)

(1)由緒 (豊田市教育委員会発行「豊田市の寺社建築 Ⅱ」、豊田市史22より)
   
  開祖は若林城主本多四郎左衛門親平で、永正の頃(1515年)この地に開基したのが始まりである。本願寺実如上人より方便法身尊像をいただき本尊とした。その後世代不明の時期もあったが法順、教願、慶忍の名もあって道場坊が存在したことがわかる。

  寛永8(1631)年、佐々木上宮寺より順慶法師が入寺し円楽寺の再興に努め、中興の開基(第1世)と呼ばれる。租了(第4世)は宝暦7(1757)年本堂を再建し寛政の頃には庫裡を修復、文化元(1804)年には鐘楼堂を再建した。 

臥龍の松から本堂を望む

  その後、本堂は天保6(1835)年に解体し吉原町の教照寺へ移築され、嘉永元(1848)年に新たに落成している。また平成には本堂の大修復をし平成19(2007)年に落慶法要(写真)が行われている。
  円楽寺の山号を若林山と言うのは、昔若林北側に若林山法泉寺(詳細は不明)があり、今のところに転居し山号も引継いだためと記されている。

(2)建築物の特徴 (豊田市教育委員会発行「豊田市の寺社建築 Ⅱ」より)
  現在の本堂は、天保6(1835)年再建を発願し工事は長年月を要し、嘉永元年(1848)年に落成している。堂の主要材は外陣部が欅材を用い、内陣余間部分は良質の桧材が使用されており黒漆等を塗らないで素材を見せるようにつくられたと思われる。外陣は角柱・内陣は丸柱で取巻かれている。本堂後堂の天井は鏡板張りにして天女舞・飛竜の彩画が施されている。旧庫裡は、150年程経ったが老朽化のため1985年に取壊された。
  山門は小型の四脚門、桟瓦葺であり文化6(1809)年の建立とされる。

(3)真宗大谷派(親鸞を祖とする
  宗派)のお寺であり、大晦日の夜は除夜の鐘をつく人の列が長く出来る。
  報恩講(東本願寺:11月21日~28日)は、宗祖親鸞聖人のご命日に聖人のご恩とお徳を偲んでの法要で一年を通じて最も大切なおつとめです。

円楽寺除夜の鐘の音(561kb)
(4)市指定名木 (「豊田の名木」より)

  大きく立派に成長した黒松(枝張り130m2)が見る人を圧倒する。同じ境内にある五葉松(高さ14m)も見事にそびえ立つ。
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