ORIENTの秘密その6

ORIENTの100石時計の秘密の番外編です。

100石時計といいますと、ORIENT グランプリ100が、国産では有名ですが、
もう一つ、有名な100石時計として、ウォルサムの「AUTOCHORON100」があります。



外観上は、極めて普通の3針時計にしか見えませんね。
文字盤まで金キラなので、普通とは言い難いですが・・・。(苦笑)



比べてみると、全く別の機械である事は、一目瞭然です。
グランプリ100とは、大きく異なりAUTOCHORON 100は、画像では見えないですが、
ローター周りには、GP100以上に「ビッシリ」と石が並んでいる感じがします。
残念ながら、ローターが半月状でなく、完全な円型のリングと組になっている為、
直接ローターを受けている石は、見ることが出来ません。
(HUNDRED 100JEWELSと書かれている部分が、ローターリング部。)

しかし、見た目には、それ以外には、石の存在が、感じられず多石信仰派としては、
寂しい印象を受けてしまいます・・・。(笑)



不思議な事に、AUTOCHORON 100は、地板に「17J」と刻印されており、
ローターに「100J」と刻印されています。これは、17石汎用手巻きに強引に
100石ローターをくっ付けたと言う事を正直に証明していますね・・・。(苦笑)



が、この場合、ローターの100石の刻印は、どの様に考えるベキなのでしょう?
時計全体で100石なのか?、ローター部のみで100石なのか???
(時計全体では、100石+17石=117石となりますが!!)
情報をご存知の方、是非ガラ研にお知らせ下さい。お願いします。

このAUTOCHORON 100も、グランプリ100同様に、ローターがスムーズに回ります。
最初に手にした時は、手巻き時計だと思いました・・・。(マジ)


この様に、世界的に見ても当時の自動巻きの一つの進化の方向は、
ローターの回転効率のUPであり、その為の手法が、
ローター周りの多石化であったことは、間違い無いと思います。

オリエントのグランプリ100も、このウォルサムも目指した姿と得られた答えは、
同じだったと思われます。

決して、石を多くしたかったのでは無く、結果として多くなってしまったのだと…。
(ちょっと、ヒイキし過ぎでしょうか・・・?)