いまは


さわさわと風がなり、
伸びきった竹たちが青空を刷いている。

虫たちが窓に舞い、
工場のプレス音が伴奏する。

わが心に命満ちる!

僕にとって騒音もひとつの音楽となってしまった。
緑の山腹を縫う自動車道もひとつの風景、

スモッグと騒音と人だらけでも、
コンクリート、アスファルト、車だらけでも、

住めば都!

破壊されたいまの自然も、
いま生まれ育つ子供たちには緑の自然だろう。

昔より花はよりどりみどり、
道々に、庭々に咲き乱れている。

人間はつい過去を思い、
未来を憂いがちだが、

さてほんとうの未来は誰もわからない。
いや遠い未来は天国だろう、

いまは過ち多くとも!






















top