ノスタルジア
ドライフラワー
うたたねにまどろむ午後
かすかに流れる秋風
わたしはいかに私を
だましていたことか
苦しみを何とうまく
すりぬけたことか
闇が私を助けてくれるように
とどめようもなく流れるものに
私は祈ろう
私がまっすぐな道を
あやまらず生きてゆけることを
いのちがこころにしかないことを
人知れず咲く花なんてない
空がある
光がある
どんな花も苦しみがあって
咲くもの