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マンガ大好き


子供の頃からマンガが大好き。。。。最初に描いたマンガが「鉄腕アトム」

マンガ家になるつもりで同人誌をつくったり、本気で描いていた頃もありました。

特に巨匠『手塚治虫』には特別の思い入れがありました‥‥という事で、まずは手塚治虫特集


なんと言っても最初を飾るのは藤子不二雄も多大な影響を受けたという長編マンガ!泣く子も黙る
新宝島

さすがにいくら私でもこのマンガが出版された昭和20年代に生まれているわけもなく
今、まぼろしのマンガと呼ばれてさえいるこのマンガの原本をもっているわけはありません

もちろん復刻さえされていないまさに『まぼろし』なのですが
たった一度だけ大阪の「西上ハルヲ」氏のトレース復刻版が出されました
西上ハルヲといえば知るひとぞ知るペン画の大家ですよね
トレースといえど限りなく原本に近いものと思われます

それが私の持っている新宝島(左側)です
右側は講談社「手塚治虫全集」のものです
全集はあらたに手塚治虫が書き下ろしたものです
(残念ながら、オリジナル原稿が残っていないため想像で描いた部分が多い)

手塚治虫全集の中で本人も語っていますが当時の出版界はマンガに対して
かなり待遇が悪かったようで、
また構成を担当している「酒井七馬」という人とも色々なことがあったようです

まぁあまりマニアックな事はさておいてちょっと面白い比較などを‥‥

左側がトレス復刻版。右側が全集のもの
当時(原本が出版された時)は実権のほとんどを酒井七馬が握っており、
手塚治虫のオリジナルにかなりの改訂(改悪?)が加えられたようです
たとえば上のページ
バロン(ターザンのような人物)が象にのっていますが、顔を比較してみてください
オリジナルは全集のようなマンガチックな表情だったそうですが
マンガ過ぎる(マンガなのに)という理由で酒井七馬氏が紙を貼って描きなおしてしまったり‥‥

もともとは250ページあったものを、突然191ページに削ってしまったり‥‥
このあたりは全集のあとがきに詳しく書かれています

いろいろと不満はあるものの、
全ての意味で当時のマンガ界。当時の世相をよくあらわしている貴重な資料だと思います

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