絵の具のお話の追加 |
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小学校の図画工作で、絵の具を買いました。 最初は12色か18色‥‥そのうち24色のセットを買ったりする 色数が多いほど、絵も描きやすかった。。。。ような気になっていました。 でも今にして思うと、あの時使っていた絵の具って混色してもあまり思い通りの色には なかなかなってくれなかった だからこそ、もともとの色の多さが欲しくなったような気がする。 まぁ、「木の幹」といえば、茶色。。。「地面」も茶色。 「空」は絶対青一色なんて思ってた頃なんで、どうでも良かったような気がしないでもないけどね(笑) 緑色のチューブに「ビリジャン」なんて書いてあっただけでも、これは緑じゃないっっっ!って本気で思ってた。 今でこその笑い話 |
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絵の具は色のコレクションをしたい人以外は、前のページで紹介したとおり、8色から18色程度で充分 どちらかというと日本の水彩画家よりも、海外の水彩画家の方が比較的少ない色数で描いているようです。 技法書も、日本の水彩画家はまずセットを‥‥と勧める本が多いのに、 海外の著者ではセットよりもバラで買うことを勧めているものが多い‥‥この差はいったい‥‥ |
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ここで日本の水彩画家の書いた技法書ですが、参考までに引用させていただきました | ||
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水彩絵の具の種類は相当多い。これを多く使用する事が良いか悪いかは問題である。 英国の水彩画家リチャードウィルソン(1718−1782)は、ある画家から今度新しい色彩の絵具を 手に入れたという話を聞いた時。 「そうですか、それは困ったことです。今でももう絵具の数は多すぎるのですから‥‥」 ドイツの水彩画家もまた同じことを言っている。 エドワード・ディス(1763−1804)は、水彩学生に 「画学生が制作上で非常な不便を感じることは、絵具の数があまりにも多すぎることだ」と。 絵画における色彩ということは必ずしも絵具の数とは比例しないからである。 絵画において色彩が画家独自の色彩になってこそ画面において特異な効果を発揮する事ができる。 モリス・ド・ヴラマンクは 「色彩を多く使いほどむずかしい事はない。自分は最近になって少しずつ色彩を使うことができるようになった」と。 これは黒白の強烈な絵を描いた後のヴラマンクの告白で、 このように色彩を多く用いる事は至難なことである。 |
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