バレオセルモーター D6RA−7の組み立て編

いよいよ組み立てです。
リペアキットに入っている4個のブッシュを圧入するのですが、
ブッシュには注意書きが付いてました。
  • オイルに一晩漬け込むこと。(ブッシュはオイルを吸います)
  • 変形させないように注意して圧入すること。
  • やわらかい木槌のようなものを使用すること。
  • 相手を暖めると入り易くなります。(金属が膨張し穴が大きくなるため)

適当な入れ物がなかったので注射器にオイルをいれブッシュを
漬け込みました。
そのまま冷蔵庫に入れて一晩冷やします。
金属は冷やすと縮むので中に入るブッシュを冷やすと入りやすくなります。
ただし1個だけ(一番径の大きいやつ)は外にはまるため暖めなければ
なりません。
まずは、セルモーターの先端から。
メインシャフトの前側を支えるブッシュ。
ストーブなどで圧入される側を暖めて膨張させます。
(といっても100分の1oの世界ですが)
このような非接触式の温度計があると便利です。(4000円ぐらい)
今回は横着しますが、100度前後まで暖めたほうがいいみたいです。
ストーブでは70度が限界でした。なべで煮るという手もあります。
8oのボルトとナット、ワッシャーなどを組み合わせて圧入器具を作ります。
ナットを締めると金色のブッシュが上に引き込まれるわけです。
ナットを締め込んで行くとこのとおり。
ぐっと入っていきます。やけどに注意。
しっかり入りました。冷えるとちょっとやそっとじゃ抜けません。
次はここ。
メインシャフトの後ろ側を支えるブッシュです。
メインシャフトのこの部分で支えます。
新品のブッシュを載せます。
アルミブロックなどを介してハンマーで平らに圧入します。
ホントは万力などで押し込んだほうがいいでしょう。
ツライチになっていればOK。
裏返して、今度はシャフトを暖めます。
穴の底にはブッシュを抜くときに出た出た金属粉がたまっていたので、
綿棒できれいにぬぐいます。
6oボルト、ワッシャー、ナット、パイプなどを組み合わせて圧入冶具を
つくり、先端に冷やしたブッシュをセットします。
ボルトの頭をやさしく叩き、ブッシュを圧入します。
穴のふちから1oぐらいでとめておきます。
ここにモーターのアーマチュア先端が入ります。
マグネットハウジングを暖めます。
6oボルトの冶具で冷やしたブッシュを軽く叩き込んでいきます。
新品のマグネットハウジングには新品ブッシュが圧入されてますので、
以下の行程は不要ですが、ブッシュにオイルをしみこませるのを忘れないように。
ここまでしっかり入れます。
アーマチュアの位置決めはここの端面と、アーマチュアのお尻のシャフトに
刺さるCリングと2枚のシムで行われています。
アーマチュアとプラネタリーギアユニットはこのように勘合してます。
これでほぼ全部です。
しっかり確実に組み立てましょう。
ほとんどの部品が今でも新品で手に入ります。
さていよいよ部品を組みつけていきます。

組み立て編 その2へ

戻る