さよならスターレット


免許を取って、1年と3ヶ月
初心者マークも取れて、安穏とした気分だった時に起こった
愛車スターレットが廃車になってしまった事故
そして、その後に起こった関連する出来事を綴ります


その夜、2時間ほど降り続いた大雨が止み、

僕は、家路を急いでいた。



なんとなく、バイト先のコンビニに寄ろうと

いつもと違う道を走っていた。



時刻は明け方3時過ぎ

当然、回りに車はなく

スピードを出すには、あまりにも好条件だった。





確かに、いつもと違う道だった。

それでも、通ったことがないわけでもないし、いつもというわけではないけれど

それなりに走り慣れた道だと思った。

だからこそ、スピードメーターが60を超えても、特に何も思わなかったわけだし・・・





僕の車は、そのスピードのまま、カーブに差し掛かり

そこで気づいた

ハンドルが利かないことに



そして当然、その頃には遅かった。

たった1,2秒の差。

もしかしたら、もっと短かったかもしれない、その間に、結果は決まっていた。



今まで聞いたことないようなタイヤの悲鳴を聞き

次の瞬間、視界が消えたように思う

そして、次に視界が戻る頃には



目の前に、見慣れぬ軽トラック

そして、運転席からでも露骨に分かる

自車であるスターレットのフロント部分の

壊れ具合








2006年9月27日(水曜日)午前3時過ぎ

その日、その瞬間

僕の運転していたスターレットは

人の敷地内に停めてあった、軽トラックにぶつかり

廃車になってしまったのです






さよならスターレット



(第1話 事故、襲来)




当然、第二話に続く

(ってか書いてて思ったけどさ、これえきせん向きじゃねぇよ、
だって、少しも笑えないもん)


さよならスターレット、の続き





を、書こうと思ったのですが・・・

あまりにも、文章が暗いのです



というのも・・・まぁ、何人かには既に話したのですが・・・





事故に遭った瞬間、目の前には凹んだ軽トラ

その場で、僕が何をしたかというと



ギアを「R」に入れたのです



うん、車を運転しない人には分かりづらいかもしれないね

R、つまり分かり易く言うと、バックです

そうです



事故に遭った瞬間、目の前に凹んだ軽トラを見た瞬間

僕は全力で逃げようとしたのです



後々振り返って、その自分の行動に情けなくて、マジ泣きするぐらい

この時の自分の行動は、間違っていたと、今でも時々反省します

主に、車内で



とまぁ、出だしからこんなふうに、自分の行動に反省と後悔をすることばかりです

そもそも、こんな事故を起こしてしまうのだから、そりゃ反省と後悔ばっかなのは、まぁ間違いないのですが

それにしてもこれは、ブラック過ぎて逆に笑えないんじゃないか?と思うほどです



でもまぁ、正直僕の人生に結構大きな衝撃を与えた事件なので

やっぱり、掻い摘んで、文章としては残しておくことにします

笑えないのは承知で






事故の直後、逃げられないと分かった僕

とりあえず車を降り、現状を確認

うん、どうしょうもないぐらい凹んでるね、フロント部分

正直、なんでエアバッグが出なかったのか、僕は不思議なくらいだよ



そして後ろの方を見ると、運転席側(右側と言っていいのやら?)のトランクに穴が・・・

で、ここでようやく、どういうことになったのか、僕は気づいたのです




つまり、カーブに差し掛かった僕は、雨が降っていたため、スリップし

ハンドルが利かないまま、ガードレールの合間をうま〜く縫って

人の敷地内に進入

その直後に、車の後方(つまりトランク)がガードレールに接触し、穴が開く

そして前方にあった軽トラックに激突、停止



おそらく、エアバッグが出なかったのは、トランク部分がガードレールにぶつかったときに

多少スピードやら衝撃を吸収してくれたからでしょう

と、後に保険屋さんから聞きました





で、どうしようと途方にくれていたところ、近くの住人の方々が

来てくれた・・・というべきなのかなぁ・・・ここは・・・



いや、なんといっても、時間的には午前3時

普通の人なら普通に寝てる時間です

そんな時間に、擬音語にするとしたら

キキィィィーーー、ドーン



みたいな音を聞いたら、そりゃ何事かと思って出てくるわい!


っつー話でして、来てくれたという表現は間違ってる気がするんだけど・・・まぁいいか





で、出てきてくれた人たちに、とりあえずパニくってるので、落ち着かせてもらい

親と警察、そしてレッカーを呼んでもらおうと連絡

その間、この軽トラの持ち主の人に謝り、話を聞いていると

軽トラの後ろに3台も車があったことが発覚



あまりにパニくり過ぎて、全く状況掴めていなかった僕に

改めて知らされた、事故の状況は以下の通り



ぶつかった軽トラの後ろに、3台車が停まっていた

その3台は、そこそこ近くに集めて停めてあったのだが、当然密着はしていなかった

事故のせいで、軽トラが押され、ドミノのように、

軽トラの後ろの車がその後ろを押し、その後ろがまたその後ろを押し・・・

結局、軽トラに加えて

外車3台の壁面が損傷





この現状に

余計パニくる私


だけど、アストロとかシボレーという車種を言われても

ピンと来ない僕



それって美味しいの?とか結構素で思ってた、事故後しばらくも




しかし、自分のしたことのとんでもなさ、は分かっているつもりです

だって、考えてみてよ

目の前に

どう考えても、二度と動きそうにないスターレット



ふんにゃりって感じに曲がったガードレール



横が凹んだ軽トラと外車3台





こんだけ並んでたら、そりゃいきなり土下座したくもなるでしょう

えぇまぁその、止められたんですけども・・・

でもなんか、誰でもいいから謝りたかったのです、はい





その後、母親が来てくれて、とりあえずその母親にもめいっぱい謝り

警察の人も来てくれて、事故検証

曰く、未だに忘れられないのが



「キミ、もう少しでガードレールが体に突き刺さるところだったよー!

避けれたんだねー、運いいねー!あははー!」





お巡りさん、それ全然笑えません



笑えないどころか



「いっそ突き刺さって死ねばよかったですね・・・」





とかで答えちゃってごめんなさい



だって、ホント!死にたかったぞ!あの瞬間は!


でも、こんなネガティブな返事に、笑って返答してくれたお巡りさんは

なんというか、凄いなぁと思いました、感謝してます、今では、ほんと






で、事故証明は終わり、レッカーで運ばれていく、スターレット

その姿に、妙な感動を覚える、僕と



「全然動かないのに、上手く運ぶのねぇ・・・」

「ホント・・・どうやってやんのかと思ったけど、やっぱプロは違うねぇ・・・」





明け方に何やってんでしょうね、この親子は





で、運ばれていったスターレットを見送ると、時刻はもう5時を過ぎ・・・

西の空が少し明るくなったところで、家に到着

しかし、当然眠れるわけもなく、僕は一人、愛犬クッキーと共に

朝が来るのを待っていたのでした・・・



次回へ、続きます!