埃
降りそそぐ
降りそそぐ
永遠という影
存在の巷に
埃のように
降り積もる
意識の鏡は
ただ立ちつくす
ただ降りつづく
降りつづく
その裏にも表にも
ただ立ちつくす
ただ立ちつくす
その不定愁訴
白光の連続
空明
蒼い海の底より
轟き沸きあがる空無よ
薄明の空より
真珠のヴェールを引き下ろせ
海鳥の高き嘆きを包みとれ
光明
光を求めよ
暗闇のなかにも
光があふれている
意識の限りをつくした果てに
死に絶えた意識のあとに
輝く光明の広がるものを
嘆くなかれ
存在の檻
意識の闇に迷う人