従来の絵の技法書というと、やたらと名所、景勝地を題材にしたり
日本の作家であるのに海外のいかにも異国情緒あふれる絵をモデルにしたりと
およそ素人が絵を始めるにあたって、手の届かないものを最初から与えて
初心者がいきなり自信をなくすようなモノが多かった様に思います。
まぁこれは化粧品のCMに美しい女優を使うのと同じと言えば同じなんだけど
卑怯と言えば卑怯なんじゃない?(*^o^*)もともと魅力があるんだもん
または、旅行に行ったら是非絵を描きましょうとか、
旅に出なければ絵も始められないのかと思わせるようなモノだったり。
‥‥ちょっと極端な言い方で反発もあるかなぁ‥‥f(^^;)。。旅に行けないヒガミもありますが(*^o^*)‥‥
とにかく、ごく普通の人は腰をすえてと言うより、日常の合間に絵を描きたいわけだから
「特別な絵を描く人」のためでなく、絵を描く文化のすそ野を本当に広げたいと考えているのなら
技法書だって、日常の合間に練習や楽しめるようにするのが本来の形じゃないかと思うのです
そんなわけで、日常のさりげない生活で中で目にする景色を楽しくスケッチするというテーマの
この本こそ初心者向けの技法書と感じてます
自由国民社
山田雅夫 著 「さらりと描く15分の裏技」 1400円(税別) |