クロタイトル
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クロ
*2000年8月14日 
仲間入り
 はじめまして、ボクがクロです。
 由緒ある雑種だよ。
 生まれた場所はよく知らないけど、他の兄弟と一緒にペットショップに「あげてください」って
 連れてこられたんだ。
 他の兄弟は、その日の内にもらわれていったんだけど、ボクだけは、外に置かれた
 ゲージの中で夜を越したんだ。
 ボクだけで夜を迎えるなんて、初体験だし、とても寂しかったよ。
 でもボクは泣かなかった。
 次の日の朝、電車の信号待ちで止まった車の中に乗ってるおばさんと目が合ったんだよ。
 車を止めて、おばさんが出てきて、ボクのところへ、すうっと歩いて来て、じろじろ見るんだ。
 そして車に戻って、車に残ってるおじさんと、何か相談をはじめたんだ。
 そして、お店の中に入っていった、おばさんが店のお兄さんと、一緒に出てきて、
 ボクのところにやってきた。
 そして抱き上げてくれたんだ。
 やった、このおばさんちにもらわれるんだ。
 

*2000年8月18日
兄ちゃんの誕生日
 今日は、3番目の兄ちゃんの誕生日だった。
 夜、お母さんが作ったケーキが出てきたよ。
 ボクが、あんまり欲しそうに、うろうろするので、兄ちゃんが抱っこしてくれたんだ.
 兄ちゃんがロウソクをふ〜って消した後、ケーキを分けたんだ。
 兄ちゃんが自分のケーキを、ボクにも分けてくれた。
 まだ、歯が2本しか生えてないのでうまく食べられなかったけど、おいしかったよ。
 今まで食べたものの中で、一番おいしかったような気がする。
 だって、今はふやかしたペットフードだけなんだもの。
 そうそう、ボクの誕生日だけど、ペットショップのお兄さんが、生後4週間くらいですよ、って言ったので、七夕の7月7日
 だってお父さんが勝手に決めたんだよ。

*2000年8月21日〜26日
コロリ病にかかってしまった
 どうも熱っぽくて、調子が悪いな、と思ってたんだけど、ついに21日の夜に戻してしまったんだ。
 その晩は、下痢はするし、一晩中ゲーゲーやってた。
 お母さんは、しょちゅう起きてきては、からだをなでたり、タオルを変えたりしながら「朝一番で病院へ行こうね」って
 言ってくれてたんだ。
 やっと朝がきたけど、ボクはもう横になってるのがやっとだった。
 お母さんがタオルにくるんでくれて、2番目の兄ちゃんの運転する車で、病院へ行ったんだよ。
 病院へ着いたら、まわりの人達が「おとなしいね」って言ってくれたけど、つらくてそれどころじゃなかったんだよ。
 診てもらうと、先生は「犬のコロリ病と呼ばれている恐ろしい病気です」
 「これから5日間抗生物質で治療をしますが、来るのが早かったので、大丈夫でしょう」とお母さんに言っていた。
 2番目の兄ちゃんが「ほんとに助かりますか」って先生に聞いたら「助けてみせるよ」って言ってくれたんだ。
 でも、注射は痛かったなあ。
 背中に2本と、脚から1本、もういやだ。

 次の日も、動けなかったので、ただ横になってるだけだったよ。
 でも、病院へ行くのは嫌いだな。
 車に乗ってても、病院が近づくと、からだが震えはじめるんだ、そして心臓もバコバコって鳴り始めるし、こわいよ〜

 その次の日の朝は、だいぶん元気になってきた。
 起き上がって、お父さんとお母さんが起きてくるのを待ってたら「クロ元気が出てきたのか」ってえらく感動して
 くれたんだ。
 ごはんをいれてくれる入れ物の前で、エサをちょうだいって待ってると、ごはんを作ってくれて、うれしそうにボクを見て
 るんだ。
 3日ぶりの食事だったので、たくさんは食べられなかったけど、おいしかったなあ。

 今日で病院へ行くのもたぶん最後だ、と思ってもやっぱり震えが来るんだ。
 お母さんにしがみついていたけど、あの注射の時には、思わず「痛い」って言ってしまったよ。
 終わると、お父さんが待ってる車の中で待つことにしてるんだけど、もう余裕さ。
 「クロ君よくがんばったね、もう来なくてもいいよ」って先生が言ってくれたしね。
 まわりの景色をながめたり、通る人を観察したり楽しいな〜
 でも、ボクが出てから、先生とお母さんが‘8種混合ワクチン‘について相談してるなんて全然知らなかったんだ。

*2000年9月2日
予防接種
 今日は朝から快調だったよ。
 朝ごはんのあと、お父さんとお母さんが、どこかへ出かける支度をはじめたんだ。
 「しめた、チャンスだ」と思ったボクはそばから離れなかったね。
 案の定、支度ができると、クロおいでってお母さんが抱っこしてくれた。
 そしてお父さんの車でおでかけだよ。
 でも、5分ほど走ると。見覚えのある景色だな、って思ったんだ。
 時既に遅し、もう病院だった。
 それから、ボクは震えがくるし、心臓は早鐘のようにバコバコいうし、まいったよ。
 看護婦さんが、クロちゃん、と呼んでくれて、中に入ると様子が違うんだ。
 検査は、体温と体重だけなので、あれって思ってると、プスっと注射されて終わってしまった。
 「はい、今日はこれで良いですよ」って先生が言うので、急いで出ていったよ。
 「今度は1ケ月後ですね」って言ってるのが聞こえたような気がするんだけど、お父さんと遊びたかったのではっきりとは
 わからなかった。

 そうそう、もうボクね、おすわりと、お手と待て、を覚えたんだよ。
 ご飯の時に、必ずやらされるんだ。
 おかげて、欲しくてたまんない時に、おすわりして、勝手にお手をしてしまうんだ。
 みんな大笑いするけど。ボクは真剣だよっ。

*2000年9月30日
禿げちゃった
お父さんが、毎日風呂に入るとき、一緒に入ってシャワーを浴びるんだよ。
最初1週間は怖かったけど、今は毎日楽しみにしてるんだ。
男と男の裸の付き合いってイイもんだよ。
時々、お父さんの帰りが遅くて、イライラする時もあるけど、でも必ず一緒に入るんだ。
今週の25日に、お母さんが体を拭いてくれていた時に、背中に小さな、禿げがあるのを見つけたんだ。
小さなやつだから、すぐ直るだろうと思ってたら、少しづつ大きくなっているらしいんだ。
「今度、病院へ行かなきゃね」と言ってくれてたんだ。

29日の昼ごはんの後、お母さんが、ボクを残して出ていったんだ。
なんか教室があるから、って言ったような気がする。
ちょうど一人になったから、このチャンスと思って、玄関にあるいろんなものをくわえて遊んでいたんだ。
その時に、傘立てをひっくり返したんだけど、その時に目に傘の柄が当たっちゃった。
それで、シュウマクが出てきて、片目が半分かくれてしまったんだ。
痛くも、かゆくもなかったけど、どうも片目だけが見えにくくなって困ったなあ。
夕方、一番上の兄ちゃんが帰ってきて大騒ぎになったんだ。
間もなく、お母さんが帰ってきたので、急いで病院へ連れて行ってくれたんだよ。

目と、禿げを見てもらって、ついでに今日はワクチンの日だったらしいけど、ワクチンは来週に延期だって。
目は大した事がなくて、目薬一発でカンペキさ。
禿げの方は、ニキビのようなものらしい。
しばらく薬を塗っておきなさい、って先生が言ってた。
でも、最後に先生が言った言葉がこたえたね。
「しばらくお風呂はダメ」だって。
来週はワクチンだから、2週間は風呂に入れないよ、って先生に言われちゃった。

今日も、風呂の時間が来たので、鳴いてせがんでみたけど、やっぱりダメだった。

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