クロタイトル
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*2000年10月7日
おでかけ
クロ2 今日は朝から、良い気分だったんだ。
というのは、朝お母さんが「クロ今日はお出かけだよ」
って言ってたからね。

昼ご飯を食べて、お父さんと、お母さんと3人で車で
40分ほどで行ける場所まで行ったんだよ。
そこは、生まれてはじめて見るような場所だった。
板が敷いてあって、そこから足を出すと、ブスブスって
入ってしまうんだ。
これは、湿地と言う場所らしい。

何度か忘れて足を入れて、泥だらけになってしまった。
その場所は、いろんな花が咲いてて、お父さんが一生
懸命に写真を撮ってたよ。
ボクは、もちろん走りまわってたよ。
といってもお母さんが握ってる、ヒモの範囲だけだけど。

ときどき、よそのおばさんが「かわいいね、種類は」って
聞くんだ。
すると、すかさずお母さんは「雑種ですよ」って答えてた。
雑種って結構良い種類らしい。
走りまわったおかげで、帰りの車では、寝てしまったよ。
写真は、朝、庭で遊んでる時にお父さんが写してくれたんだ。流し目というか、カメラ目線がバッチリ決まったぜ。
葉巻の代わりに、葉っぱをくわえてみたんだけど、どうかな? たばこは、どうも好きになれないんでね。


*2000年10月21日
となりのカンタロー
最近庭に出る機会が多いんだけど、隣の家から「キャンキャン」と仲間の鳴く声が聞こえるのに気がついたんだ。
耳を澄ますと、家の中から聞こえてきていたけど、そう気にも留めていなかったんだ。

ところが、この間ついにこの声の主と出会ったんだ。
白と黒のちっこい犬だった。
おねえさんと一緒に家の前の道路に出てたんだ。
ボクはフェンスの下から目を出して覗いてたんだけど、ボクを見つけたその犬がキャンキャンって鳴きながらボクを
にらむんだ。
ま、そのうち友達になれるだろ、と思って尻尾ふって挨拶だけにしておいたよ。

おねえさんが「カンタロー帰ろう」と言ってたから、「カンタロー」という名前らしい。
お父さんと、お母さんが話してたんだけど、シーズーという種類だそうだ。
毛がフサフサして、冬は暖かそうだったな。

カンタローは、どうも美容院に行ってるらしい。
ボクは病院には行ったけど、まだ美容院には行った事がない。


*2000年11月5日
たこやきの味
この家に来た頃は多分、3〜4kgだったように思う。
最近お母さんが、重い々って言うんで、体重計にのせられてしまった。
すると、10kgを越えてしまっていた。
「こんなドッグフードでよく太るよな」ってお父さんは感心してたけど、「もっと美味しいもんくれたらもっと太るよ」って
ボクは言いたいんだ。

実は、2週間ほど前に、お母さんが、少しだけ「たこやき」を分けてくれた事があったんだ。
ほんの少しだけだったけど、とても美味しかった。
お兄ちゃんのバースデーケーキ以来の美味しい食べ物だった。

それでね、その味が忘れられなくなっちゃって、その夜は晩ごはんが食べられなくなって困ったよ。
用意してくれたドッグフードは、一口しか食べないで、ペッと出したんだ。
そうすると、きっともっと美味しいご飯がもらえると思ったんだけど・・・

この作戦は、かんぺきに裏目に出てしまった。
だってお父さんが一口食べてみて、「まずい、こんなご飯じゃ、何食べても美味しいわな」って言ってた。
ボクは「しめた」と思ったんだ。
これで、毎日おいしいものが食べ放題になりそうだもんね。

ところが、「これからドッグフード以外のモノは食べさせちゃダメだよ」って皆に言ったんだ。
ボクは目の前が真っ暗になったね。

結局晩ごはんは抜きにされてしまったんだ。
翌朝のご飯の美味しかったこと。
それからは、素直に食べてるのさ。

*2000年11月12日
ファッション
クロ3
ボクも生後4ケ月が過ぎて、人間なら小学校に入学する頃ら
しい。
でも、ボクらは学校なんてないから気楽なもんさ。

ボクはどちらかというと、着る物には興味がある。
と言っても、着る訳じゃなくて、かじって遊ぶんだけどね。

この日は一番上の兄ちゃんが、Tシャツを、手の届くとこに
忘れたんだ。
「しめしめ」と思ったね。
早速、かじったり、身体を入れたりして遊んだよ。
兄ちゃんが気付いた時には、もうボロボロになっていたんだ。
兄ちゃんには、叱られたけどね。
お尻をばしっと叩かれてしまった。

でも、根性のあるボクは、泣かなかったよ。
その時のスナップがこれさ!
ちょうど、頭をいれようとしてる時だったんだ。


*2000年12月6日
おもちゃ
この間、お兄ちゃんがおもちゃを買ってきてくれた。
鉄アレイみたいな形をした、ゴムのやつなんだよ。
これは、噛むと「ピューピュー」って音がするから、大変気に入っているんだ。
それに、ただ噛んで遊ぶだけなんだけど、これが結構飽きないんだよ。
丁度、小鳥と遊んでる気分になるんだな。

次に、最新式なのがこれ。
これも噛んで遊ぶのだけど、お兄ちゃんや、お父さんと引っ張りっこをして遊ぶのに
丁度良いんだ。
これは「遊ぼうよ」とくわえてきたところさ。

それと、捨てがたいのが、フィルムのケース。
これは、いくらでもあるらしい。
このケースは噛むのに丁度良いし「ポンッ」と音を立てて、ふたの外れる音がたまら
ない快感なんだ。
ぺっちゃんこになるまで遊ぶんだけど、飽きないな。

最近ボクの覚えた言葉に「おやつ」という言葉があるんだ。
この言葉を聞くと、すぐに「待て」の体勢をとってしまうんだよ。
クロ4

*2000年12月31日
いたずら
クロ5  ついこの間、お父さんが、何か買ってきて組み立てはじめたんだ。
 珍しかったんで、ボクも箱のはじっこを噛んだり、引っ張ったりして手伝ったんだよ。
 箱には「ワンチャンホテル」って書いてあったね。
しばらくして完成したのを見たら、オリそのものだった。
 そう、ボクを入れるものだったんだ。

 考えてみると、ボクも随分悪さをしたもんな。
 下駄箱はかじって脚は細くなってしまうし、家もそこらじゅうガジガジかじってるし、
 お兄ちゃん達のスニーカーは、5足もかじってしまったし・・・

  今、オリの中に入れられるのは夜だけだけど、悪さを続けると、昼間でも入れちゃうぞ
 って言われているんだ。
 今は、ベッドに寝るつもりで入るんだけど、どうも格好が悪い。
 だから、今度の写真はオリに入ってる姿じゃなくて、凛々しい姿にしたよ。

 この写真は、お母さんと、お兄ちゃんが「おやつ」って話してるのを聞いたボクは、
 おやつをもらえると思って、お母さんの所にやってきたところさ。
 どうだい、抜かりないだろ。

 このあと、ちゃんと「ジャギー」にありついたんだよ。
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