測量・登記

境界標は見えない線を教えてくれる大事な大事な財産なんです。

きちんとした境界標とは・・・

1.数年で腐食したりせず、頑丈であり、容易に動かせないこと。

2.長年にわたり、土地の境界がどこにあるかをはっきりと明示できること。

3.どの杭が土地の境界を表しているのか特定できること。

4.杭を入れた人だけが認めていてもダメです。お隣さん、道路を管理する機関、登記所が認めたものでないといけません。

ご案内:上記の要件を満たしていないものは、後々トラブルに繋がる可能性があります。
    どのようなトラブルがあるのかは「土地の境界のトラブル」を確認してください。

 

 

境界標の種類・・・

境界標にもたくさんの種類があり、現地の状況や使用目的にあわせて選べるようになっています。

 

コンクリート杭

境界標として最も多く使用されているコンクリート杭は、永続性があります。

 

石杭

境界標としては最も優れた永続性ある材質ですが、自然石なため加工に手間がかかりますので 若干高価になります。

 

プラスチック杭

プラスチックの特性上、軽いので安定性に欠けます。この杭を使う場合は、コンクリートで根巻することをおすすめします。

 

根 巻

境界標の周りをさらにコンクリートで固めると、一層堅固になります。その費用は別にかかりますが、 土だけで埋め戻すよりも不動性があり、長い目でみれば結果お得かもしれません。

 

金 属 鋲

アスファルトに打ち込む鋲です。コンクリートにもドリルで穴を開けて差込接着することができます。

 

木  杭

残念ですが数年で腐食します。耐久性に欠けます。仮杭又は一時的な杭として使用されます。

 

 

境界標をさがしてみよう!

それでは、今現在、自分の土地に境界標があるのか一度探してみよう!
まず、自分の土地がどのような形をしているのか確認するために、 登記所に行って「地図」「公図」
「地積測量図」 などを手に入れてみてください!
直線だと思っていても、微妙な折点がある場合があります。 そういったことが面倒な場合は、とりあえず敷地の境界線上を歩いてみよう!

コンクリート杭です。

矢印の先が境界点になります。

プラスチック杭です。

十字の交点が境界点になります。

コンクリートで固めて動かないようにしてあります。

中が空洞のプラスチック杭です。

これは永続性のある杭とはいえませんので、
仮に打った杭でしょう。

これは年季の入った杭ですね。

若干傾いているので十字の交点が境界点とは
言いがたいです。

実家の敷地を探索してみました。

このあたりに境界標があるはず・・・でも見つからない。

スコップでコリコリほじってみると・・・

       

出てきました!十字の印がついた境界標です。
長年風雨に晒されていると、ものの見事に埋もれてしまう杭もあります。
道路工事の際に、うっかり抜かれてしまう不運な杭もあります。
時々は(年に1回、お正月の暇な時にでも)ご自身の財産チェックをしてみるのもいいかもしれませんね。